ゆきちゃん日記
ゆきちゃん日記
今までの日記
ゆきちゃんとは
- ほほ笑みにいつからか遊びに来るようになったのら猫『さくら』が産んだ2匹の子猫。
その2匹の子供のうち、白いチビちゃんの方が、なんだかなかなか大きくならない・・・
心配して毎日を過ごすうち、ある日どうにも様子がおかしいと病院につれていくと、なんと、「漏斗胸(ろうときょう)」という重い病気を抱えて生まれてきたことがわかったのです。
せっかく授かった生命。この子の青い澄んだ眼を見ていると「安楽死」など考えられず、代表門川のファミリーとなり、毎日を過ごすことになったのです。「幸」多き事を願い、「幸(ゆき)」と命名。命の限り、愛していこうと見守ることになりました。
※以前「横隔膜ヘルニア」と記載しておりましたが病名は「漏斗胸(ろうときょう)」と診断されました。
10月30日
- 10月12日月曜日。ユキは天に帰っていきました。
前日まではいつものユキでしたが、それは突然のことでした。手術も間近に控えていただけに、もう少し何かできなかったのかと、自分の行動の浅はかさにどんどん後悔がわきあがりました。次の日、苦しい表情で冷たくなっていたユキですが、暖かい炎に包まれることでその苦しみからやっと解放されたかなと、不思議とそう思えました。
なおも、苦しい思いをさせ、逝かせてしまった後悔はどうしても消えてくれませんでしたが、ある事を思い出しました。すでに止まってしまった呼吸をゆきは必死で、ユキの体をさすっている私の手に応えるように2度3度深い息をして返してくれました。10月に入って、より体力の減ったユキに私はいつも最後まで息をすること、生きることをあきらめないでと語りかけていました。きっとその私の思いを小さな体で必死に受け止めてくれていたんだと思います。最後まで私の思いを大切にしてくれたユキに対して、私がいつまでも悲しむのは違うとやっとわかりました。
小さな体のユキはそのきれいな命で私たち家族に大きなものを残してくれました。あまりにもきれいな心で、可愛くて、本当に「天使」のようなユキちゃん。最後まで頑張り続けたその雄姿を私は決して忘れず、誇りに思い見習って、ユキの思いに応えられる生き方ができるようになろうと思いました。人を思いやる優しさも、幸せも、色んな沢山の素敵なものをくれた幸(ユキ)。あなたが今天国で幸せであればいい。その名のとおり、あなたがいつも幸せでいれるよう、私はいつでも祈ってるよ。
***9月13日 [#me0859d6] - とても残念な事に、体重が760gに下がっていました。
先週の検診のあと、徐々に遊ぶ意欲が減ってきているかなぁとは思っていましたが、まさか体重まで…。増えるどころか減っているなんて、もう少し私達が頑張らなきゃと改めて思いました。
便も割と固まって溜まっていたので、二回目の浣腸をして頂きました。
今日は担当の先生と手術に関してのお話をしてきました。
体重は1kgあれば少しは安心ということで今まで目標にし、増やしてきましたが、今までの体重の伸び方から見て、今の800g前後というのが、伸びの限界なのではないかということで、体の大きさ自体は問題はなくなったそうですし、骨の柔らかさも考え、来月手術を予定して、色々準備して行きましょうということになりました。
手術自体もリスクのあるものですが、術後も合併症など、安心は出来ないそうです。ユキの場合、手術をしてみなければわかりませんが、体が育たないのは漏斗胸以外にも何らかの原因があるかもしれないとの事。
そんな危険な事を、可愛いユキに背負わせるのはとても耐えられない思いがありますが、このままでもユキはきっと長くはもたないと毎日見てきて思います。
最初にも言った様に、やはり何が正しいかはわかりません。
生きている事を少しでも幸せだと思わせてあげれているんだろうかと、いつも思っています。
もし手術の結果が良くなかったら、楽しい事なかったと生まれてきた事を後悔させてしまったりしないだろうか、不幸だった、意味があったんだろうかと思わないだろうか、と思っては悩む事もよくあります。
ですが、ユキは強運の持ち主で、私達がそんな心配をしている間にも毎日強く生きようとしています。
きっと周りの色んな方がユキを思って下さる気持ち1つ1つが、ユキの強い力になり生命力になってくれているんだと思います。
ユキの体はとても小さいですが、私達にとってとても大きい存在です。私に沢山の気持ちをくれた大切な存在です。
あなたは私を幸せにしてくれる天使の様な存在であって、あなたが生まれてきた事は大きな意味があるんだよと、幸せをくれるユキに対して私からも幸せを与えられる様に、悲しむ事は少し置いておいて、今は、愛情をいっぱい伝えながら、長く輝ける未来がユキに訪れるよう、その生命力を信じ、先生方を信じて、手術に向けやれる事をしていこうと決意しました。
今は浣腸して頂いたのが良かった様で、元気を取り戻しています♪
出来るだけ体重を増やさなければ!!
9月 5日
- そんなに上手く体重は伸びないかなと思いながら行きましたが、なんと800gになっていました!
とても順調です!
リビングに行っては同居猫のハヤテ君にちょっかいを出され大変ですが、ユキは元気です。
しかしもうユキももうすぐ5ヶ月。そろそろ、骨もしっかりしてくる頃。出来るだけ柔らかいうちに手術を受けれるよう、あまりゆっくりとはしていられなくなってきました。
8月30日
- 毎日の筋トレで筋肉が少し増えたのか、今回体重は750g!!
またまた50gのアップで、順調に伸びています♪
ユキはリボンで遊ぶのが大好きでコロコロ転がって遊んでいます。
本当に真っ白い天使のようなユキちゃん。
皆さんに暖かく見守って頂いて、今日もすくすくゆっくり育っています。
8月22日
- 今回は前回浣腸をして頂いたかいあって、なんと700gにまで伸びていました!!
50gアップ♪
最近ユキは酸素室の中で眠るばかりで、あまり運動はせず、足にも顔にも元気がありませんでした。
門川家に来た時は苦しいながらも無邪気に遊んでいたのに…。よくよく考えれば、心配するあまり酸素室からあまり出さず、遊ぶ機会を奪ってしまっていたのかなと思い、思いきって色んな部屋を歩かせたり、リボンで遊ばせたりしました。
1日にこうゆう機会を少しずつ増やす事で、今とても元気になった気がします。
足のふらつきも少なくなった様に思います。
人間も入院などで寝たきりだと歩くのが困難になりますしね。
やはり毎日の筋トレも必要!ということで、今日もユキはトコトコ元気にゆっくり走っています♪
8月13日
- 今日は体重が650gと少し増えていました!
便の硬さはあまり変わっていませんが、回数が少し増えたからか、体重にも良い結果が出ました。
ですが、すでにユキのお腹には便がびっしり溜まっているとの事。これは苦しいだろうからと、少し疲れが伴いますが、浣腸をして頂きました。
大量に便を出しスッキリしたユキちゃん。帰りの車の中でも出してくれました…。
今後も継続して下剤を飲むことで、少しずつ楽になるだろうということなので、一安心。
次回はどれくらい増えてくれるでしょうか♪
いつもの様にぐっすり寝ていたユキちゃん。私がふとユキを見るとユキもこっちを見ます。
しかしよ~く見ると、鼻と口にトイレの砂の粒がスッポリ入ってました(笑)
本人は何にも気にしていないようで私がとってあげるまでその状態。鼻はポンッと音がしそうな程はまっていたのに、苦しくないんでしょうか…ちょっと天然ちゃんなユキが見れました♪
8月 6日
- 検診日。
今回の体重は620gと変わらず…。早くもまた伸び悩んできているんでしょうか…。
でもとてもよく頑張って食べていて、お腹はパンパン!
便の出る回数は少なく、出ても石の様に硬いため、声が出る程踏ん張らなきゃならない状態。
やはり骨の変形で締めつけられている部分のせいで、腸の働きもうまく行えていない様です。
便がスムーズに出るようになれば食欲も出て、また体重も変わるだろうということで、下剤を出して頂きました。
これでまた増えればいいなぁ。
7月30日
- 検診日。
なんと今日は体重が620gにまでぐ~んと増えていました!
一気に50g。普通の子猫にしてみればとても少ないですが、ユキにとっては大きな変化。
本当によく頑張ってくれています。
あと380g!!
7月21日
- ちょっと早めに週1日の検診に行ってきました。
体重は570g!…う~ん、なかなか思うようにはいってくれません。。
この時期の子猫の成長はかなり早いみたいなので、もう少し食べる量を増やさないといけないとの事。
手術の方法は、胸骨を引っ張りギブスで固定し矯正していくもの。子猫の骨が柔らかいうちにしか出来ません。
あと430g…急がないと!!
7月16日
- 週1日の検診に行ってきました。
体重はというと、560g!大幅に増えてはいないけど、戻っただけでも嬉しい事です♪
やはりたまに苦しそうではありますが、酸素室のおかげで前よりとても安定しています。
7月12日
- ユキの様子が少しおかしかったので、病院へ急ぎました。
ですが心配ないとの事。
一生懸命食べていて、疲れが出たみたいです。
食事の量やキャットフードの与え方を細かく教えて頂きました。とにかく一安心。
家に帰ると落ち着いた様子でした。
体重は530g…。減った…。
でも!今日もユキは頑張っています!
7月10日
- 自宅で高密度の酸素を作る事が出来るという「酸素室」をレンタルしました。
この部屋に入って、ユキもだいぶ呼吸が整って、居心地も良さそうです。良かった良かった。
病院で教えてもらった食べ方で、モグモグよく食べています。
現在まだ体重は560gをウロウロ…。
7月9日
- 今日は近場にある評判の良い病院に連れて行く事にしました。
先生方はとても詳しく、親切にユキの状態を説明してくださいました。
その結果、やはり今はとても小さく体力もないので、手術方法はあるものの、麻酔をかける事さえ危険との事。
成長するにつれ胸の症状が和らいでくれるケースもあるそうですが、それも稀なケース…。
やはり普通の暮らしをするには、大きなリスクがともなっても手術を受けるしか道はなさそうです。
しかし、呼吸が少しでも安定する環境を作り、体重を増やして体力を蓄える事で、手術のリスクも多少変わってくるとの事。
正直どうする事がユキにとって正しくて幸せな道なのか、全くわかりません。でもこのままでも何も良い状況にはなりません。今はとにかくユキの未来が明るくなる事を信じて、手術を受ける事を決意しました。
7月6日
- ユキは相変わらず苦しそうに寝ていました。
病院では「手術をするのはとても危険なので出来ない」と言われましたが、満足に走り回る事も出来ず苦しそうに寝ている姿を見ると、どうしても諦めるという選択は出来ないと思いました。
そんな時また突然の急変。幸い症状は軽く、1日で帰って来れましたがぐったりしたまま…。
もうダメかもしれないと、見守る私達家族の心も苦しくなっていましたが、一番苦しくて辛いのはユキ。一番遊びたい時期に思うように動けず闘ってしんどいのは誰でもなくユキ。
私達が出来る事は悲しんであげるだけでなく、まだあるかもしれない未来に繋がる道を見つけてあげること。
後悔しない為に、させない為に少しでも多く幸せを感じさせてあげられる様に、新たに病院を探すことに決めました。
7月2日
- 2,3日前にユキが便を出した時、白い糸のようなものがお尻から出てきました。
病院で診てもらったところ、寄生虫の「ネコ回虫」との事。
すぐに虫下しをして頂きました。同居猫のハヤテ君も虫下しをし、徹底的に感染の可能性を無くしました。これで一安心。。
ですが、漏斗胸に肺炎に寄生虫…本当に今まで苦しかったんだろうなぁ。
ユキは今日も頑張っています。
6月中旬のこと
- ゆきちゃんは入退院を繰り返しながら過ごしています。
ご利用者のご家族様や、ご近所の皆さんから「ゆきちゃんはどう?」とお声をかけていただくたびに、「こんなに気にかけていただいている方がいらっしゃるんだなぁ~」と、ついうるうるしてしまいます。
5月末日のこと
- さくらの生んだ子猫ちゃんたちが可愛くて可愛くて、本当に可愛くて、ついつい気にしてしまう毎日。でも、だんだん2匹の大きさに差が出始めました。なんだか、白黒ネコちゃんの方は順調に大きくなっているのに対して、白ネコちゃんの方が小さいまま。それでもさくらの愛情いっぱいの子育てに、いつかは大きくなるだろうと思ってました。
ある日、どうにも白ネコちゃんの様子がおかしい。急いで動物病院へ連れて行きました。そこで告げられた病名に愕然となりました。
「漏斗胸(ろうときょう)」
聞いたこともない名前。変形したあばら骨が肺にあたり、息が苦しくてうまく呼吸ができないという病気。詳しく病名と病状を聞いて、余命の可能性の低さに悲しみが湧き上がるのを押さえ切れませんでした。
生まれたての頃のゆきちゃん